こんなご時世だからこそ   教会長

  コロナ禍で、世の中が激変しました。私の大好きな阪神タイガースの選手たちがコロナウイルスに感染したり、濃厚接触者になったりと春先から秋にかけても、お騒がせなことになり、チームの成績ももう一つのままシーズンを終えようとしています。

 教会にとっても、春の大祭、そしてこのたびの大祭も、普段とは違う形で奉仕することになりました。教区や連合会、教会での集会・行事も、一部を除いてほとんど中止になりました。なんとなく寂しい気持ちは拭えないのですが、こんな時だからこそ、祭典を奉仕できることをしっかりと神様にお礼させていただかねばと思います。

 私個人の上では、4〜5月にかけて、夕方のウォーキング以外、外出することがほとんどなくなりました。その中、学校の授業もオンラインですることになりました。パソコンのソフト「パワーポイント」を使ってスライドを作成し、you tubeで生徒に公開しました。初めての体験でしたし、約25分前後の授業を作るのに、最初は何時間もかかりました。こんなことがいつまで続くだろうと、不安になりましたが、5月末から、順次授業が再開したことで、普段通りの授業ができるようになりました。学校であたりまえに授業ができることが、これほどありがたいと思ったことはありませんでした。
 大変なこともありましたが、この期間でパソコンのスキルが上がったことで、よい経験になったと思います。

 歓迎会系統や、毎年有志で開催されていた大学や高校の同窓会など、大勢で親睦を深める機会もなくなりました。しかし、大学の先輩が企画して「zoom飲み会」が開催されました。家にいながら、最大13人の仲間と、リアルタイムにお酒をいただきながら会話ができました。この「zoom飲み会」の欠点は、油断すると酒量が過ぎることです。にしても、今さらのフレーズになりますが、ここでも「文明の利器」たる、スマホやパソコンが、自宅にいながら世界とつながることを実感しました。

コロナ禍でさまざまな「あたりまえ」が失われましたが、「あたりまえ」の尊さにたくさん気づかされたこと、このご時世だからこそ、新たな発見やスキル向上につながったことなど、そんなことを振り返ると、ありがたいことがたくさんありました。このご時世だからこそ、「よかったこと探し」をもっともっとしていきたいと思います。うれしく、楽しく、ありがたく、年末年始を迎えたいですね。



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